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宮城の秋の味覚 亘理のはらこ飯を食べるなら水産まつりがおすすめ

私には、東京在住の宮城ツウの友人がいる。
「亘理町にはらこ飯、食べに行ってください!」
料理研究家の彼女から、そんなミッションを下されたのは、宮城に越して二カ月が過ぎようとしたころだった。

宮城県南の太平洋沿岸に位置する亘理町には、宮城県南部の中核漁港として知られる荒浜漁港がある。この漁港で秋鮭の水揚げが始まる10月から、亘理町では鮭とはらこ(いくら)で作る郷土料理はらこ飯シーズンに突入する。

しかしあいにく、ミッションを下されたときには、はらこ飯の時期も終わりに近づいていて、亘理に出かけるタイミングがなく、はらこ飯は次の秋のお楽しみとなった。

その後、東北各地へのお出かけが楽しすぎて「週末が足りない!」と感じるほどに、お出かけ三昧で「はらこ飯を秋に食べに行く」というミッションが頭の片隅にやられていたのだが、そんな頭の片隅にあったミッションを引っ張りだしてくれたのが前述の宮城ツウの友人によるSNSでのはらこ飯投稿だった。
「そうだ、亘理に行こう」
薄ピンクの鮭の上に、つやつやと色鮮やかなはらこが乗っかった写真が、なんともおいしそうだった。

亘理ではらこ飯を堪能するなら、水産まつり

情報というものは必要な時に現れるもので、その数日後に週末にはらこ飯が堪能できる”水産まつり”が亘理町の荒浜で開催されることを知る。この水産まつり、毎年10月の上旬の週末に開催される地元では有名なイベント。

水産まつりに行くと話すと、「私も行く」「行ったことある」「早めに出かけないと売り切れちゃうよ」という声が続々返ってきた。

「そんなに賑わうおまつりなのか!」
お昼頃向かう予定だったが、それではダメだと気合が入る。

水産まつりを制すには、早めの到着がおすすめ

いよいよ、一年待ったはらこ飯を食す日がやってきた。なるべく早めに会場入りしたいところではあったけれど、結局、到着したのは12時を回ろうとしていたころだった。

会場に到着すると、すでに人もだいぶまばら。「しまった。売り切れていたらどうしよう」。行きの車中からお腹が空いたと騒いでいた子供たちが、さらに騒ぎ始めるぞと、ヒヤリとする。急いではらこ飯販売コーナーに向かうと、案の定、ほとんどの店舗が売り切れで店終いしていたが、幸い3店舗だけまだ販売していた。

お財布を握りしめて、お店に駆け寄り急いで家族分のはらこ飯弁当を購入する。周りを見ると、何種類ものはらこ飯弁当を袋いっぱいに抱えた人もいた。確かに、一年にこの時期しか食べられないはらこ飯だ。そのぐらいの気合の入れ方でも良かったのかもしれない。

はらこ飯の今と昔の違い

はらこ飯を食べる段になって、気が付いた。
「あ、ご飯が茶色い。あ、鮭って生じゃないんだ」

実は、はらこ飯の脳内イメージは、白いご飯にサーモンといくらが乗った、サーモンいくら丼だったのだ。お店のおじさんに茶色いご飯の正体を聞くと、鮭の出汁による炊き込みご飯ということだった。

「鮭の骨とか頭とか、あと皮ね。皮から甘みがでるから。そういうの全部入れで出汁を取るの。その出汁でご飯も炊いて、鮭も煮るの。だから、出汁の違いがお店によって違うんですよ」

しかし、この作り方は現代風なんだそうで、元祖のはらこ飯は今とは違う作り方をしていたそうだ。

「昔は、白いご飯に出汁を混ぜる混ぜご飯だったの。それで、生臭さを取るために、ご飯の上にいくらを乗せて蒸して作ってたのね。だから、いくらに薄い白い膜が張ってたんですよ」

昔ながらのはらこ飯も一度食べてみたいと思った。

はらこ飯の食べ比べ

手に入る3店舗全部で食べくらべしてみたかったが、弁当の値段が一つ1000円~だったので、お財布と相談して1000円のと1800円が1500円に値下がりしていたものと2店舗で購入した。おじさんの言う通り、ご飯の味加減や、鮭の煮つけ具合により、お店によって味が全然違う。方やご飯が薄味で、鮭の身はぎゅっとしまっている、もう一方はしっかりとした味付けで鮭の身は柔らかい。

1500円の方が、お弁当の容器も立派で、鮭の身も大きくおいしそうに見えたのだが、我が家的な好みは1000円の方だった。これは、他の店舗のはらこ飯も食して、自分のお気に入りのお店を探したかった。

水産まつりには、10店舗ほどのお店が出店しているのだが、イベントの前半で、限定で各店舗の試食がふるまわれるそうなので、お気に入りの一店を見つけたいのであれば、イベント開始の9時には会場入りしたいところだ。

はらこ飯だけじゃない、水産まつりのいいところ

イベント会場では、はらこ飯の販売コーナーのほかに、オープニング大漁餅まきや、荒浜漁港で水揚げされた水産物の直売、カニ汁の試食なども行われている。

水産物の直売所コーナーでは、魚の詰め放題が行われていて、ビニール袋いっぱいに魚をつめているご年配のお父さんたちの姿が目立った。やはり、魚を素手で触るのはお父さんの仕事なのだろうか。みなさん、20尾くらいは詰めている様子だった。魚が捌けるのであれば、間違いなくお得と思われる。

イベントステージでは、ミニ競りや鮭の重さ当てクイズ大会が開催されていた。重さ当てクイズの賞品は重さを当てた鮭まるまる一匹。家族全員で参加したが、残念ながら鮭をもらうことはできなかった。

イベントの終盤に行っても十分に楽しめたが、来年は朝一に駆けつけて、水産まつりの熱気を味わいたい。

2019荒浜漁港水産まつり基本情報

日時 10月5日(土)9時~14時
会場 わたり温泉鳥の海 西側駐車場
住所 宮城県亘理郡亘理町荒浜字築港通り41番地2
問合せ 0223-34-0513
HP 亘理町観光協会
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ゆっか

2018年に夫の転勤で、突然始まった仙台暮らし。せっかく暮らすのであれば、東北を満喫しよう! とあちこちおでかけしています。趣味はゆるキャンプ。火とじっくり対峙する時間が好きだから。

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